釣日誌　釣れるといいなぁ　＠西海岸

かれこれ１５年以上になるだろうか、長い付き合いである。
夏の暑い盛りだったと思うが、
初めてこのお酒を飲んだときあまりのうまさに冷で３合ほど一気に飲んでしまった。
届いてすぐにいただいたので日向燗くらいの温度だったろう。

当時は吟醸酒が流行り始めて、フルーティーな香りのお酒がもてはやされていた。
そんな中で頑固一徹、「香り」ではなく「旨み」を追求したお酒。
雑味でさえも「旨み」と感じてしまう驚くべき酒である。
最近は品質が安定しているが、当時はあたりはずれが多い「あばれ酒」だった。
まぁ、それも楽しみの一つだったりしたのだが。

特筆すべきは「ひこ孫」と名づけられた純米吟醸のぬる燗。
日本酒の燗とはこんなにも滑らかなものであるかと、唸らされる一品。
つるりと喉を通り過ぎていく。
燗酒の窮みである。

そしていつかは飲んでみたい純米大吟醸ひこ孫の熱燗。
合わせるつまみは山芋のムカゴ、からすみあたりか。