釣日誌　釣れるといいなぁ　＠西海岸

今年の冬、こっこを食べそこなった。
海が荒れて、藤本鮮魚店さんへの入荷が少なかったせいである。
このままでは、コレステロール及び中性脂肪の備蓄ができない。
まぁ、備蓄する必要もないのであるが。


某日。
スジコとタラコを頂戴する。
やれ、うれしや。
例年であれば、「こっこ」を食傷し見向きもしないのであるが、
細胞が魚卵を必要としている（単に食いたいだけなのだが）このタイミングでのイタダキものは、ソートーうれしい。


まずは、スジコ。
おにぎりでいただく。
例えば、コンビニのおにぎりの場合、今一つ、うまくない。
なぜか？？？
スジコの周辺に、スジコのおつゆシミタご飯が存在していないのである。
スジコとご飯がキッパリとわかれている。
これは正しくない、と、声を大にして言いたい。
正しいスジコのおにぎりとは、大口をあいて、「あむ！」と食いちぎったあと、
スジコのおつゆが浸みたご飯が、見え隠れしていなければならないのだ。
次の一口で幸福が確実に訪れるであろう「シミタ」部分を、じぃぃぃぃっと見つめ、
口の中にある塩味のきいた飯と海苔を「あぐあぐ」咀嚼するのである。
このシアワセをなくして、スジコのおにぎりは語ることはできない。
コツは、炊きたての熱い飯で握るということに尽きる。
食べるタイミングとしては、味がなじんだ２時間後あたりが理想であろう。
ご飯のおかずとしていただくときも、熱い飯の中に埋め込んで、３分くらい待つとおいしくなります。



さて、タラコ。
スジコと比べると、その存在感は地味である。
さらには、話の流れとして「スジコのおにぎり」のあととなると、同じ土俵では１２０％勝ち目はない。
しかし、しかし、である。
タラコには「タラスパ」という料理があるのである。
アツアツのパスタに、タラコをからめながら「ムハムハ」と食う快感。
これならば、十分、勝負になる。


作り方
１．パスタを硬めのアルデンテにゆでる
２．この間、皿を温めておき、タラコも室温に戻しておく（パスタが冷めるとうまくない）
３．パスタが茹であがったら、オリーブオイル、バター、でさっと炒め、大葉とアサツキのみじん切りを加える
４．きざみのりの上に、タラコをトッピングして、完成。


タラコを混ぜてしまうレシピもあるのだけれど、混ぜながら食べたほうがうまいように思う。
そして、今回は、タラコを熟成酒粕に二日間漬けでから使ってみた。
塩気と生臭さが抜けて、コクが増している。
あー、うまかった。