釣日誌　釣れるといいなぁ　＠西海岸

土曜日、ダンスアレコ青森Lab'#2を県立美術館に見に行く。

ロシアの青年アレコ（貴族）が自由を求めてジプシーの仲間に入り、ゼンフィーラと恋に落ちる。
しかし、奔放な娘のゼンフィーラはジプシーの若い男に心を移す。
嫉妬に駆られたアレコはゼンフィーラとその男を殺してしまう。
・・・どろどろの恋愛劇である。

Lab'#１はストリートダンスだった。
アレコとゼンフィーラの恋をウエストサイドストーリー風にスマートに演出していた。

今回はモダンバレエとドラマリーディングの構成。
八戸東高等学校表現課（日本で唯一の学科だそうな）の１年生！とバレエスタジオの皆さんが出演。
プロの真剣さもいいが、高校生の一生懸命さをうまく演出し、透明感のある美しい仕上がりとなっていた。

今朝の東奥日報にも載ったがカーニバルの場面でのダンスは圧巻。
鳥肌が立った。
そして、アレコがゼンフィーラとその恋人を殺すシ－ン。
アクションはなく「言葉」だけで情念を表現している。
どろどろのはずの恋愛劇が、きれいに結晶化していく。
ゼンフィーラ役の高校生がすんごぉぉぉく、いい。

そして、マスカーニのアヴェ・マリアに続きグールドが弾くゴールトベルク変奏曲（２度目の録音のほう）のアリアをBGMにしてのダンスでたたみかける。

あっという間の１時間２０分だった。
これだから美術館通いは止められない。
しかし、公演回数が２回というのは実にもったいない。

スマートなストリートダンスのLab'#１、透明感ある舞台に仕上げたLab'#2、Lab'#３はフラメンコで演じるという。

どろどろのアレコを、一度見てみたいものである。