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2008年09月30日

カンタービレ

来る日も来る日も千住真理子のヴァイオリンを聴いている。
飽きるということがない。
聴いても聴いても聴き足りない。

コトの起こりは今月初めの出張時、山頭火の日記を持参したのだが機内で読んでみるとどうもしっくり来ない。
羽田に着いて有隣堂の本棚を物色していると、ある本に目が留まった。
「千住家にストラディヴァリウスが来た日」

千住真理子がストラディヴァリウス・デュランティ(1716年に作成されて以来「プロ」に一度も弾かれたことがない)
を入手するまでの経緯を、母の文子が書いている。
魔性の楽器ストラディヴァリウスが千住真理子を吸い寄せて行く。
彼女が購入権を主張できるのは、4番目。
その前の3人(資金は十分にある)にトラブルが起きて次々と購入権を放棄、瞬く間に順番がやってくる。
楽器が所有者を選ぶということがあるのだろうか。
そして、銀行から億単位の融資を受けて購入する。
人間担保として二人の兄。
あまりの面白さに、出張中2度読み返した。

帰宅してすぐにCDを購入。
「カンタービレ」、「愛の夢」、「ドルチェ」の3枚。
「ドルチェ」に収録されているマスカーニのアヴェ・マリアが秀逸。
ひとつの音の中にさまざまな音が入り混じり、なおかつ艶やかでクリアである。

ストラディヴァリウスは1714年から1716年の間に作成されたものが傑作とされている。
その中で有名なのがロシアの巨匠ミルシテインが所有していた「ゴールドマン」。
バッハのソナタ&パルティータを入れたCD(1974年のものなので録音技術の問題はあるかもしれない)
を所有しているが、その音色はデュランティには及ばないような気がする。

これからもデュランティの音色は更なる進化を続けるだろう。
千住真理子はアルバム「Dolce」の解説でこう書いている。
「デュランティにこの身体をのっとられたような気がして、もはやわたしは「私」ではない。」

「Dolce」のCDジャケットの写真、・・・楽器に取り憑かれた人間の顔。
デュランティに魅入られた千住真理子は今後どのような活動をしていくのであろうか。
いつかバッハのソナタ&パルティータが再度収録される日が来ることを願ってやまない。







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この記事へのコメント
お誘い有難うございます。
週末の楽しみは、大人になっても変わりませんね。
いや、子供の頃より更に待ち遠しいような。

kurosakiさんの音楽への造詣の深さに驚かされます。
娘が3歳からピアノをやっているんですが、ワシにはトンと解からんです。
聞くのは大好きなんですが・・・
Posted by dive at 2008年10月01日 11:16
ココロはもはや週末へ飛んで行ってます(笑)。
先週、釣行を延期したので本当に楽しみです。
おっと、その前に仕事を片付けなきゃね。

ジャンルを問わず、音楽はよく聴きます。
というより、音楽ない生活は考えられません。
でも、音楽に関することを文章にするのは本当に難しかったです。
音楽評論家、つくづく偉いなーと思います。
Posted by KurosakiKurosaki at 2008年10月01日 11:40
 
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