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2010年08月24日

はやぶさ


平成22年6月13日。
小型衛星探査機はやぶさがオーストラリアの砂漠上空で燃え尽き、その使命を終えた。
小惑星イトカワのサンプルを採取したカプセルを落として。
世はワールドカップで盛り上がっていたが、僕のワールドカップが吹き飛んだ。
そのニュースを見て思わず泣きそうになった。
7年という歳月、約60億㎞という途方もない距離、
そして世界初ということがごちゃ混ぜになって感動として押し寄せてきた。

某日、新聞を見ると、プロジェクトのチーフプロデューサーである川口教授の講演会が弘前市民会館であるという。
川口教授は弘前市出身であった。福音である。
講演会の応募に当選して、昨日、講演を聞きに行った。

1.はやぶさプロジェクトのきっかけは、NASAとの会議であった。
 会議で普通の提案をするとNASAに先に事業を始められてしまう(日本で7年かかる事業を3年でやるのだそうな)。
 そこで、NASAができそうもない事業を始めた。それが小惑星探査である。

2.はやぶさはイトカワに無事着陸したように思えたが、
 エンジンからの燃料漏れが見つかり、それが原因で軌道からそれ、通信不能になった。
 あらゆる通信手段を使って、広い宇宙の中でピンポイントで隼の位置を探さなければならない。
 そして、はやぶさから信号が送られてきた(これは、はやぶさのコントロールに成功したことを意味する)。
 絶対見つけて地球まで帰すという想いが奇跡を呼んだ。
通信担当者すら信じられないと言ったという。

3.イトカワ着陸まで酷使されたエンジンが、さらに故障というハンデを背負いながら、地球に帰還しなければならない。
 ここからプロジェクトチームとはやぶさの間で、密な通信が行われる。
 川口教授は「しつけた」と表現した。
 まるで母と子である。

4.故障したエンジンのそれぞれの使える部分を組合せて機能させ、帰途に就く。
 無理に酷使させたエンジンは、もう、ぼろぼろである。
 ありとあらゆる知恵を絞って、エンジンの負担が少なくなるようにした。
 中和機がうまく作動するように、中和神社(わざわざ探したそうな)にお参りまでした。

5.イトカワのサンプルを入れたカプセルを切り離した後、ぼろぼろになって帰還したはやぶさに、最後に地球の姿を見せたいと思った。
 残り少ないバッテリーを使いカメラを作動させた(下の写真)。
 写真は、地球がはやぶさの涙でかすんでいるように見える。
 このくだりで僕の目もかすんでしまった。



川口教授には弘前市民名誉市民賞が贈られた。
国民栄誉賞でも足りないと思った。




はやぶさ



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この記事へのコメント
お久しぶりです

夕方のニュースで見ました、教授が弘前の方だったとは知りませんでした。

私はにわかファンですが、長い長い旅を思うと目がウルッとなります。

微粒子回収に手間取っているみたいですが、無事に解析されるのが待ち遠しいですね。
Posted by taka. at 2010年08月24日 23:32
>takaさん

ぼろぼろになって帰ってきて、使命を終えて燃え尽きる。
・・・セツナイです。
「はやぶさ」と聞くだけで、涙腺が緩みます。

微粒子の回収は9月の予定でしたが、12月あたりになる模様です。
1ミクロンの微粒子を解析し、イトカワのものと特定する作業は、
僕たちが想像する以上に困難を極めるみたいです。
記者会見の質問で、
「カプセルを振ってみたら?」というのがあったと、
川口教授が苦笑いしてました。

見事、微粒子が回収された日には・・・、また涙です。
Posted by KurosakiKurosaki at 2010年08月25日 09:16
そんなプロジェクトがあったとは知りませんでした。

やばかったなぁ...「とりしん」で泥酔状態で聞いてたら泣いちゃってたでしょう(笑

最後に地球を見せたいなんて「はやぶさ」へのチームの愛情を感じます。
Posted by ken☆ at 2010年08月25日 12:42
>ken☆ちゃん

そうですか、愛情を感じますか。
そうですよね、そうですよね。
うん、うん。
小惑星探査機は、愛情で飛ぶのです。


8月28日(土)
午後10:00~午後10:45(45分)
NHKの追跡!AtoZではやぶさプロジェクトの全容が放送されます。
存分に泣いてください。
Posted by KurosakiKurosaki at 2010年08月25日 15:29
 
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